以前ブログに書かせていただきましたが、私は資産運用のために個人向け国債を購入しています。
資産の割合としては、個人向け国債76%、つみたてNISA1%、銀行預金23%と、大半の資産を個人向け国債(10年変動型)で運用しています。
あまりに個人向け国債に偏った運用をしているので、個人向け国債を購入した銀行の窓口担当の方には、「他の資産運用も考えられたらどうですか?」と言われたりもしました。
さて、最近ニュースで「日銀が事実上の利上げ」というのが少し話題になっていたかと思うのですが、この影響で個人向け国債(10年変動型)の利率の上限がおよそ2倍になりました。
以前は、日銀の政策で10年物国債の金利の上限が0.25%に抑えられていたのですが、この「事実上の利上げ」により上限が0.5%まで引き上げられました。そして、この10年物国債の金利が個人向け国債(10年変動型)の金利に直結しているので、思いっきり影響を受けたのです。
利率の計算としては、簡単に言うと10年物国債金利×0.66=個人向け国債金利です。(間違っていたらすみません。)
これまでの金利は、
10年物国債金利0.25%×0.66=0.17% が上限だったのですが、
現在では
10年物国債金利0.50%×0.66=0.33% が上限となり、およそ2倍になりました。
(ちなみに、これで計算された利子のおよそ20%は最終的に税金として引かれますが。)
なお、個人向け国債の利率は、半年ごとにその時点の10年国債金利(基準金利)によって変わります。
私は個人向け国債を3月、4月、7月と3回に分けて購入しているので、利率だけで考えるとそれぞれ2回ずつ、年間で計6回変わることになります。
ちなみに、直近で言えば3月に購入した国債(基準金利は2月頭の国債入札結果による)の最新の金利は
10年物国債金利0.49×0.66=0.32%となりました。
この3月に購入した個人向け国債の直近の利率は
10年物国債金利0.17×0.66=0.11%でしたので、3倍近く金利が上がったことになります。
3倍近く金利が上がったとはいえ、そもそもの金利が低いということがありまして、それほどもらえる利子が上がったという訳ではないのですが、個人向け国債に少し動きというか風が吹いてきたような気がします。
日銀総裁が4月から変わることになり、10年物国債の金利などをコントロールする政策(イールドカーブコントロールと言うらしいです)を変更することになれば、個人向け国債(10年変動型)の利率が変わってくるので、注目しています。