退職するかどうか悩んでいた2年ほど前、ネットで「退職 40代」などのキーワードで検索していると、「FIRE」という言葉をよく目にしました。
英語でFinancial Independence Retire Earlyというらしく、日本語では経済的自立・早期リタイアというような意味で、若いうちから投資などで資産形成をして、資産が目標に達成したら仕事を辞めて、資産運用だけで生活費をまかなっていくというもののようでした。
素人なので詳しいことはよく判らないのですが、例えば生活費が年間400万円必要な人の場合、1億円を株などに投資して、そこから4%にあたる400万円を生活費として毎年切り崩ずしていくということを繰り返していけば、株式の配当などにより元本の1億円も最終的に残り続ける可能性が高く、いつまでも働く必要がない。というようなことらしいです。(間違っていたらすみません。)
このFIREは、アメリカ発祥とのこと。
当然ながら、短期的には株や投資信託は下落することがあるのですが、アメリカでは過去の実績から、長期的にみればこういった話も実現できる可能性が高いということのようでした。
これが最近日本にも広まってきていて、日本の若い人がFIREを目指していたり、既にFIREを達成した人がいると。
この話をどう思うかは人によると思いますが、
私は「貯蓄のほとんどを投資に回すなんて、そんな思い切ったことはできそうもないな…。いくら過去の実績からみれば大丈夫そうであっても、未来のことなんて誰もわからないし。」と直感的に思いました。
そして、仮に貯蓄のほとんどをつぎ込んで株や投資信託を購入したとすれば、自分の性格的に「株や投資信託が暴落しないだろうか?」と日々気になって仕方がなくなり、精神衛生上良くなさそうな気もしたのです。
その後、あるサイトで投資に向いている人、向いていない人をチェックするようなものがあり、私のように「相場の上がり下がりに一喜一憂する」タイプは投資に向いていないとのことでした。そりゃそうだな。と納得しました。
そんな感じで、とりあえず貯蓄の大部分を株や投資信託で運用することはやめました。
とはいえ、退職後、今ある貯蓄の切り崩しだけで生活していくというのも、かなり不安が残ります。
ずっと健康でいることができれば、これまでどおり、かなり低い支出で生活していける自信はあるのですが、例えば老後に一人では生活できず施設のお世話になるなど、急に支出が増えてしまうことがあった場合は、貯蓄が途中で枯渇してしまう恐れがあるのです。
どうするべきなのか悩みました。