私が住んでいたところは、公共交通機関があまり発達していなかったので、自動車が生活必需品と言われていました。
このため自動車に乗るしかなかったのですが、残念ながら私には運転のセンスがなく、特に右折と駐車が苦手で、できれば運転したくありませんでした。
どこかへ出かけるにも、何とか右折をしないで、左折→左折→左折で切り抜けられるルートがないかを探したり、割と楽に右折できる交差点(赤になった後矢印がでる交差点)で、右折したりしていました。
また、買い物に行くときには、あまりお客さんがいない閉店ギリギリなど、両隣に車がない状態でプレッシャーを感じずに駐車できる時間帯を狙って行っていました。
こんな感じで、運転が苦手だったので、極力自動車には乗らないようにしていました。
転勤により、勤務先が変わったときには、職場まで徒歩30分以内で行けるアパートに毎回引っ越して、車ではなく、徒歩で通勤するようにしていました。
それから、軽自動車本体は自分で購入したものではありませんでした。
就職してばらくした後、母が新車の普通車を購入することになり、それまで乗っていた軽自動車を「あんた乗りなさいよ」ということで譲ってもらったものです。
もらった自動車は、平成11年式のホンダの軽自動車で、その後退職するまで乗り続けていました。
通算で20年ぐらい乗っていたのですが、毎年の年間走行距離が2,000キロぐらいだったので、廃車時の総走行距離は5万キロぐらいでした。
最後の方は、フロントガラス上部あたりのパッキンが古くなったせいか、雨水がしみ込んできたり、青空駐車だったので、ボディの屋根部分がサビサビになったりしてましたが、よく頑張って走ってくれたと思います。
以前より、職場の同僚からは「そんなに乗らないなら、さっさと車を手放して、必要な時にはタクシーを使った方が、車の維持費を考えたら安いんじゃない?」などと言われたりしていましたが、緊急時などにすぐ車で出られるようにしておいた方が良いんじゃないか。という思いもあり、一応、車は手放さずにいました。
こんな感じで、自動車が必須と言われる場所で、退職まで自動車本体の購入費0円、ガソリン代もほとんど掛からなかったというのは、出費を抑える大きな要因だったと思います。
(ちなみに、退職後に自動車は廃車しまして、現在は主に自転車で移動しています)